目次
この記事では、Googleアナリティクスを使って解析を行う際に使用する基本的な用語について解説しております。
ここで紹介する用語は全て知っておきたい用語です。
この記事をご参考に、アナリティクスの基本用語を理解していただけると幸いです。
Googleアナリティクスの基本用語
アナリティクスの基本用語として下記を順番にご紹介いたします。
- ユーザー
- セッション
- ページビュー
- 直帰率
- 離脱率
- コンバージョン率
Googleアナリティクスの使い方について
この記事では、Googleアナリティクスの「ユーザーサマリー」を使って基本用語を解説しています。
基本的な使い方は以下の記事でご紹介しております。
この記事を読む前に見ていただくとスムーズです。
ぜひ目を通してみてください。
ユーザーについて
ユーザーは、ホームページに訪れた「人の数」です。
どれだけの人があなたのホームページを利用しているかが分かる指標です。
ある人が何度もあなたのホームページを訪問し、様々なページを回遊してもユーザー数は1です。
別の人が訪問しない限りユーザー数は増えません。
ただし、ユーザーはブラウザ毎に管理されています。
1人のユーザーが同じパソコンを使い、クロームとインターネットエクスプローラーを使って
ホームページに訪問した場合、ユーザー数は2となります。
同様に、スマホとパソコンで訪問した場合でもユーザー数は2となります。
ユーザーのポイント
- ユーザーはホームページに訪れた「人の数」
- 1人のユーザーがホームページ内のページを複数閲覧してもユーザー数は1
- 同一人物でも使用するブラウザ、端末が異なれば別のユーザーとしてカウントされる。
セッションについて
セッションは、1人のユーザーが、ホームページに訪問(表示)したところからから離れる(離脱)まで、ホームページ内での操作をまとめた単位のことです。
セッションはアナリティクス内で使用する指標のほとんどに関連するとても重要な指標です。
ユーザーがホームページ内で30分以上行動しなかった場合、そのセッションは終了します。
セッションのポイント
- セッションはホームページ訪問から離脱までの操作をまとめた単位のこと
- セッションは主要な指標の母数や基準となる重要な指標
- ユーザーが30分間行動しなければそのセッションは終了する
ページビューについて
ページビューは、ホームページ内のページが表示された回数のことです。
一般的に「PV数」とも呼ばれ、ホームページ内の人気のページを知るための基準となります。
ユーザーが「戻る」をクリックして再度同じページを表示した場合もカウントされます。
「更新」も同様にカウントされます。
トップページ→会社概要→お問い合わせのように変遷した場合3PVとなります。
直帰率について
直帰とは1セッションで1ページビューのみのことです。
ユーザーの立場に立つと、「ホームページを表示してみたが、自分の欲しい情報がなく即他のホームページへ行った」ということになります。
直帰率は、直帰(1セッション、1ページビュー)をセッション数で割った数値をパーセントで表したものです。直帰率が高ければ高いページ程、ユーザーの期待に応えられていないページということになります。しかし、1ページで問題を解決するページの場合、直帰率が高ければ、ユーザーが内容に満足して直帰したという解釈もあります。
直帰率のポイント
- 直帰は1セッション、1ページビューのこと
- 直帰率は一般的に低い方が良い
- 1ページで問題を解決するようなコンテンツは直帰率が高い
離脱率について
離脱とは、ユーザーがホームページの表示をやめる(セッションの終了)ことです。
直帰率はセッションに毎の指標に対し、離脱率はページ毎の指標です。
離脱率は、あるページで離脱した数を、そのページのページビューで割った数値です。
離脱率はユーザーの目的に対して、ページが解決できているかを判断する参考となります。1つのテーマの記事が複数ページで構成されている場合、1ページ目で離脱率が高いと、ユーザーの興味を引くことができていないということになります。逆に、FAQコンテンツの場合、記述されている内容でユーザーが満足していれば離脱率が高くなり、そのページはユーザーが満足するページであるということになります。
離脱率のポイント
- 離脱とはユーザーがセッションを終了すること
- 離脱率は直帰率とは異なり、ページに対する指標である
- ページの目的ごとに離脱率を分析することで改善の役に立つ
コンバージョン率について
コンバージョンとは、目標の事です。
コンバージョン率(CVR)は目標をセッション数で割った数値をパーセントで表したものです。アナリティクスには目標を設定することができます。
ホームページを運用するための目的を目標に設定します。
全てのコンテンツはこの目的を達成するために制作するべきです。
設定した目標が達成されない場合(コンバージョン率0%)、ページの内容を見直す必要があります。多くは、「お問い合わせ」や「資料請求」、「資料のダウンロード」などを設定します。
目標の設定については別途ご紹介させていただきます。
コンバージョン率のポイント
- コンバージョン率(CVR)は目標達成率を表す
- ホームページの目的を目標に設定する
- 目標が達成されない場合、目標を達成できるような構成に改める必要がある
解析データを改善に活かす考え方
この記事でご紹介した基本用語を理解することで、ホームページをどのように改善するべきか決める判断基準ができます。
ただし、データから読み取れる内容はホームページの目的によって変化します。
より活かすためにメンバーが共有できるような簡単なレポートを作成しましょう。
正しくデータを活用するためにも、ホームページの目的をしっかりと決めておきましょう。
直帰率でみる改善案
直帰率を例に改善案を考えてみます。
直帰率とは1セッション、1ページビューのこと、つまりこのページのみを閲覧し、他のページにはアクセスせずに離脱してしまうということです。
まず、サイト内のデータをページ毎に見てみましょう。
「行動→概要→ページタイトル→レポート全体」と操作し、ページ毎のデータを表示します。
画像はサンプルページのデータです。
ここで注目するデータを①、②、③としました。
前述したように、単純にユーザーが求める情報がないから直帰となっている場合、逆にそのページだけで満足したため直帰したという解釈があります。
①はあるカテゴリページです。
まだそのカテゴリに属する投稿がされていないため開いても情報がありません。
そのため、直帰率が100%となっています。
②、③はあるお店の紹介がかかれたページです。
閲覧時間も数分あるため内容はおおむね読んでもらえていると考えます。
ここでなぜ、直帰率が高いか、仮説を立てます。
- 記事の情報量が少ない
- 記事を読んだ後の導線が不十分
等です。
改善策として
- 画像や地図などの情報を追記する
- 記事の最後に関連する記事を表示させる
が考えられます。
まとめ
用語を理解した上でアクセス解析を行うことで、今後の方向性や修正点などが見えてきます。
WEB担当者は誤った検証、修正をしないよう、これらの基本用語は押さえておきたいと考えております。
この記事で紹介した用語のまとめ
- ユーザー:ホームページを訪れた「人の数」、ホームページを利用している人の数が分かる。
- セッション:1人のユーザーが訪問から回遊、離脱までの一連の操作をまとめた単位。
- ページビュー:ホームページ内のページが表示された回数。人気のページを知ることができる。
- 直帰率:1セッションで1ページビューのみのこと。コンテンツの質や検索に対してユーザーの期待に応えているかが分かる。
- 離脱率:ユーザーがホームページの表示をやめる(セッションの終了)こと。
- コンバージョン率:設定した目標の達成率。パーセントが高いほどページの価値が高い